2016/06/24

愛情の行き着く所【松浦理英子 著:犬身】

犬が好きで、心底犬になることを願い
理想の飼い主を見付け
(比喩ではなく)本当に犬になってしまった女性の話。




★★★

性別どころか種の枠組さえも越えて触れ合う魂の快楽の前では
言葉なんて本当にちっぽけなものだと思わずにいられない。

登場人物たちの日常に潜む狂気と欲望は
必要以上の熱を持たずに淡々と紡がれていて
それはどこかに諦めと言う名の物悲しさを感じさせる。

512ページのボリュームを全く飽きさせることなく
読者を一気にラストまで引っ張ってゆく著者の筆力が強烈。


骨のある小説を読んで、ガッツリ満足したい方におすすめ。





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